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新卒採用とは?新卒を採用する5つのメリットや最新動向

はじめて新卒採用に取り組むのであれば、まずは基本的な知識やトレンドから取り入れていきましょう。今回は新卒採用にフォーカスし、その目的や2022年卒の動向、メリット・デメリットなどについてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

新卒採用とは?

新卒採用とは、就業経験のない、高校・大学を卒業したばかりの学生を採用することを指します。日本では、企業が卒業見込みのある学生に対して一斉に求人を行い、採用試験を通して内定者を確定し、卒業してすぐ正社員として採用するスタイルが一般的です。

関連コラム:若き採用担当の悩み①新卒採用とは?【第1回 採用賢者に聞く】

新卒採用の目的

新卒採用の目的として、まず挙げられるのは自社の理念・信念が身についた人材の育成です。
高校・大学を卒業したばかりの学生は、当然ながらほかの企業の色に染まっていません。こうした人材を一から育成すれば、自社の社員としての愛着やアイデンティティを育み、自社の理念・信念を引き継ぐことができます。

これは、事業ひいては企業を継続的に発展させる上で必要なことです。そのため、新卒採用に注力する企業が多いといえます。

また、企業を支える次世代・次々世代の人材の育成も目的のひとつです。
中途採用ばかり行っていると、企業の平均年齢が高くなる傾向があります。この場合、経験豊富な社員による安定した運営が続く一方で、数年後には中心となって動く人材の不足に悩まされることも。

企業が将来にわたり商品やサービスを供給するには、人材の確保が欠かせません。そのため、新卒採用を通して次世代・次々世代を担う人材を確保する必要があるのです。企業文化を継承し、さまざまな実務経験を積むことで、その人材が将来的な経営幹部になることも期待できます。

2022年卒の新卒採用の動向や現状

リクルートワークス研究所が発表した「第38回 ワークス大卒求人倍率調査(2022年卒)」によると、2022年3月に卒業予定の大学生・大学院生を対象とした大卒求人倍率は1.50倍。前年6月に行った調査では1.53倍だったので、0.03ポイント減少していることがわかります。

リーマン・ショックや東日本大震災など、社会的に不安な要素がある時期には求人倍率が急激に減少する傾向があります。しかし2022年3月の求人倍率を見る限り、新型コロナウイルス感染症の拡大による求人倍率の減少には歯止めがかかっていると読み取れます。

また同調査によると、従業員規模が300人未満・300~999人の企業を希望する学生は、前年度に比べて減少傾向にありました。その一方で、従業員規模1,000~4,999人・5,000人以上の企業を希望する学生については、それぞれ前年比29.1%・51.0%の増加が見られたのです。

この結果から、2022年卒に関しては学生による中小企業から大企業への揺り戻しが起きていることもわかります。

このほか、株式会社ディスコが発表した「2022年卒・新卒採用に関する企業調査-採用方針調査」によると、2022年3月に卒業予定の大学生・大学院生の採用見込みについて「前年(今春入社予定者)よりも増加する」と回答した企業は全体の15.6%。一方で「前年よりも減少する」と答えた企業は12.9%、「増減なし」と回答した企業は60.1%でした。

この結果から、7割以上の企業が前年以上の採用数を予定しており、新卒採用に対する企業の意欲はさほど落ち込んではいない可能性も読み取れます。

新卒採用と中途採用の違いについて

一般的に、新卒採用と中途採用の違いは採用ターゲットの年齢や社会人経験の有無と理解されています。しかし、実は採用目的や評価基準も異なるため、中途採用に慣れている企業がその感覚のまま新卒採用に取り組んでしまうと、応募者との齟齬が発生してしまいかねません。

以下のような、新卒採用と中途採用の基本的な違いを抑えたうえで、新卒採用への取り組み方を計画しましょう。

 新卒採用中途採用
採用対象就業経験のない、高校・大学を卒業したばかりの学生学校卒業から3年以上経過した社会人経験者
採用目的・自社の理念や信念の継承・次世代を担う人材の育成・将来の幹部候補の育成・組織の活性化・増員・即戦力の獲得・新たな知識やスキルの導入
採用手法インターンシップや企業説明会の実施求人媒体や人材紹介会社の利用
評価基準潜在能力・可能性これまでの実績やキャリア
人件費・給与低め高め
教育費高め低め

新卒採用に取り組む5つのメリット

中途採用に比べると、戦力化に時間がかかる新卒採用。では新卒の人材を確保することには、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

企業の文化を継承しやすい

新卒採用の対象となる高校・大学を卒業したばかりの学生は、どこの企業の色にも染まっておらず、自社の理念や信念といった文化を受け入れやすい傾向にあります。そのため、長期的に企業文化を継承する人材としての成長が期待できます。

一括採用により教育・研修がしやすい

年1~2回での一括採用が主流である新卒採用で人材を確保すれば、特定の時期に複数の新入社員が入社します。これにより、社員研修を同じタイミングで実施できるほか、その後の評価も事前に定めた基準をもとに容易に行えます。

また、同時期に入社した社員を一定の速度で企業文化になじませることも可能です。社員が「自分だけ遅れている」と不安を感じることが減るので、結果として早期離職の防止にもつながります。

幹部社員を育成しやすい 

新卒採用で確保した人材はまた特定の職種でのスキルを積んでいないため、入社後の部署異動や勤務地変更も「これからスキルを身に着けるための経験」として前向きに受け入れやすい傾向があります。そのため、若手のうちから転勤やジョブローテーションを経験させやすく、これにより自社に対する理解度を深めることができます。

自社に精通し、かつほかの社員から信頼を得られるようになれば、ゆくゆくは幹部社員の候補となる可能性が高くなります。

採用コストが安い

新卒採用では特定の時期に複数の人材をまとめて確保するので、職種に沿った採用を別々で行う中途採用に比べてコストを大幅に削減できます。また新卒社員の戦力化にはある程度時間と育成コストが掛かるものの、入社後の社員研修などは一斉に実施できるため研修コストをある程度抑えることは可能です。

優秀な人材を確保できる

新卒採用の市場規模は中途採用よりもはるかに大きいため、企業が求めるポテンシャルを秘めた人材を見つけやすいといえます。また新卒採用では、給与や福利厚生などの採用条件よりもマッチング・価値観などを重視している人材がほとんど。そのため、相性次第では企業の規模を問わず優秀な人材を獲得できる可能性があります。

新卒採用のデメリット

新卒採用のデメリットとしてまず挙げられるのは「選考過程が多く時間がかかる」という点です。

新卒採用の平均選考回数が約3回といわれる一方で、中途採用の平均選考回数は約2回といわれています。「たった1回多いだけ」と思うかもしれませんが、新卒採用のように一度で複数の人材を確保するとなると、その時間は膨大になると容易に予想できます。
また、学生は同時に多数の企業の求人へ応募することがほとんど。そのため、選考期間中に複数社と比較検討をしやすく、結果選考辞退や内定辞退につながる可能性もあります。

このデメリットを解消するには、学生に対して選考を進めると同時に入社の動機付けを行うのがおすすめです。たとえば、選考期間中にも学生側の希望に応じて同年代の若手社員との面談などを設ければ、入社後の不安を解消することもできます。これにより、辞退を未然に防ぎやすくなるでしょう。また一方で、連絡の遅れや抜け漏れをきっかけに学生が企業に失望してしまうこともありますので、選考途中で離脱されることの無いよう採用管理システム(ATS)を活用した採用業務の効率化・自動化も必須です。

このほか、景気によって新卒採用の難易度が左右することもデメリットのひとつです。
たとえば景気が好ましくないときは、学生の多くが安定を重視し認知度の高い企業への就職を検討します。そのため、認知度が低い企業は母集団を形成しづらくなり、求める人材を確保できない可能性があるのです。

このデメリットは、インターンシップや企業説明会を積極的に実施することで解消しやすくなります。まだ学生が応募企業を決めていない就活早期の段階であれば、学生は志望企業以外のイベントにも積極的に参加する傾向があります。早い段階で自社を学生にアピールすることで、中小企業やBtoB企業など認知度が低めの企業も候補に入りやすくなります。

はじめて取り組むなら手軽なパッケージサービスも

新卒採用は、中小企業にもおすすめの採用活動です。なぜなら、学生に情報を届けるために行う「新卒サイトの制作・運用」や「インターンシップ・企業説明会の実施」は企業PRにもなるため。つまり、同時に自社の広報活動を行っていることになるので、結果として企業の認知度・ブランド力の向上が期待できるのです。

とはいえ、はじめて新卒採用を行う中小企業だと「どう進めればよいのか」「何を準備すればよいのか」と悩むこともあるでしょう。そこで、おすすめなのが「新卒採用はじめてパック」です。

新卒採用はじめてパックは、900社の導入データを分析し、新卒採用に最適な支援ツールをパッケージにしたもの。新卒採用に必要なツールがひとまとめになっているので、はじめての新卒採用でも母集団形成から振り返りまで迷わずに進められます。

これから新卒採用に取り組むという中小企業は、ぜひこの機会に利用をご検討ください。

まとめ

新卒採用は、企業文化を継承する人材を育成し、事業ひいては企業を発展させる上で欠かせない採用活動です。選考に時間がかかる・景気に左右されるといったデメリットもありますが、取り組み方次第では解消することができます。

「企業文化を継承し実践する人材が欲しい」「会社の将来を見据えた採用活動を行いたい」という企業は、新卒採用にも力を入れてみてください。

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この記事の著者

sonarTimes 編集部
1000社以上にご導入された採用管理システム「sonar ATS」を展開。その知見をもとに、企業の採用・人事・経営にかかわるすべての人に最新の情報をお届けします。