学生や内定者向けの社内行事とは?目的やメリット・デメリット、種類をご紹介

社内行事は、社員向けに実施することもあれば、学生や内定者向けに実施することもあります。
今回は、学生や内定者向けの社内行事にフォーカスし、その目的やメリット・デメリット、代表的な種類などをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
学生や内定者向けの社内行事とは?意外と知らない実施する目的
社内行事とはその名のとおり、社内で実施するイベントやレクリエーションなどの行事のことです。学生や内定者向けに実施する際は、一般的に「内定者懇親会」や「職場見学」「インターンシップ」などを行います。
学生や内定者向けの社内行事には、主に以下のような目的があります。
社内の雰囲気を知ってもらう
まず挙げられる目的は「社内の雰囲気を知ってもらうこと」です。イベントやレクリエーションを通して社員と交流してもらうことで、学生や内定者に「どのような人がどのような雰囲気の中で働いているのか」を直に感じてもらうことができます。
これにより、学生や内定者の入社に対する漠然とした不安を解消しやすくなります。
採用のミスマッチを防ぐ
学生や内定者向けの社内行事の目的には「採用のミスマッチを防ぐこと」も挙げられます。イベント・レクリエーションの実施とあわせて経営理念や方針を共有することで、「その内容と自分の価値観が合っているか」を学生・内定者が再確認できるようになります。
これにより、企業としては採用のミスマッチを防げると同時に、長く活躍する社員の育成に注力しやすくなります。
押さえておきたい!学生や内定者向けに社内行事を実施する2つのメリット

学生や内定者向けに社内行事を実施することには以下のようなメリットがあります。
1.学生や内定者のモチベーションが高まる
社内行事を行い、学生同士・内定者同士のコミュニケーションを活性化すれば、それぞれが自社に居心地のよさを感じるようになります。その結果、学生や内定者の「入社」に対するモチベーションが高まりやすくなるでしょう。
2.内定者の内定辞退を防止できる
社内行事を通して「上司・先輩に相談しやすい雰囲気」や「学生・内定者同士で会話しやすい雰囲気」を作ることで、人間関係を原因とした内定辞退を予防しやすくなります。
また、学生や内定者の入社に対するモチベーションが上がれば自社に対する帰属意識も高まりやすくなるため、それによる内定辞退の減少も見込めるでしょう。
工夫して回避しよう!学生や内定者向けに社内行事を実施する2つのデメリット
学生や内定者向けに社内行事を実施することには、メリットがある一方でデメリットもあります。
1.学業に支障が出る可能性がある
学生はもちろん、内定者もまだ在学中のため、社内行事を行うタイミングによっては授業を欠席してもらわなければなならず、学業に支障が出てしまう可能性があります。
社内行事による学業の妨げが原因で、万が一卒業できなくなってしまっては本末転倒です。そのため、社内行事を実施するタイミングや時間はよく考える必要があります。
具体的には、学生や内定者を1日拘束するのは避けると同時に、なるべく冬休みや春休みなどの長期休暇に実施することが大切です。そうすることで、学業に支障が出ず学生・内定者が心置きなく楽しめる社内行事にすることができます。
2.費用がかかる
学生や内定者向けに社内行事を実施する際には、費用がかかります。もし社内行事に力を入れるあまり費用をかけ過ぎてしまうと、経営に影響が及ぶこともあるため注意が必要です。あらかじめ経営への影響を踏まえて予算を立て、その範囲内で社内行事を実施するようにしましょう。
内定者フォローを目的とした社内行事をご紹介

内定者フォローを目的として社内行事を行う場合、一般的には以下のイベント・レクリエーションを実施することが多くなっています。
内定者懇親会
内定者懇親会とは、内定者同士の親睦を深めると同時に、内定者の自社への理解を深めるために行うイベントです。具体的には、内定者を集めて食事会を開催したり、グループワークを実施したりします。中には、研修施設を借りて宿泊型の内定者懇親会を実施する企業もあります。
内定者懇親会を実施する際は、内定者だけでなく社員にも参加してもらうのがおすすめです。内定者が社員に直接疑問や不安を打ち明ける機会を提供することで、内定者フォローとしての効果が高まり、入社意欲の向上を図りやすくなります。
職場見学
職場見学とはその名のとおり、内定者をオフィスに招き、入社後配属される部署の職場を見学してもらうイベントです。社員による業務説明や質疑応答などを行うことで、内定者の自社への理解がより深まる上に、不安の解消にもつながります。
職場見学では、実際に社員が働いている様子を見せるのもおすすめです。リアルな一面を届けることで内定者に「自社で実際に働くイメージ」をしてもらいやすくなり、それが入社意欲の向上につながることがあります。
インターンシップ
インターンシップとは、内定者が実際に業務を体験する制度のことです。入社後に起こりやすいイメージギャップを軽減する効果があるため、実施することで内定辞退を防ぎやすくなります。
また、インターンシップの期間を長く設ければ、内定者が備える知識やスキル、価値観を十分に理解できるため、入社後の配属決めがしやすくなるでしょう。
インターンシップでは内定者に業務を体験させるだけでなく、フィードバックもしっかり行うのがおすすめです。内定者が成長を感じられるよう工夫することで、入社意欲の向上が期待できます。
合宿研修
合宿研修とはその名のとおり、合宿形式で行う研修のことです。早朝から授業を始められるなど、時間を無駄にすることなく研修を行えるため、効率よく内定者の知識・スキルの向上を図れます。また、寝食をともにすることで内定者の相互理解が深まる効果も期待できるでしょう。
合宿研修ではひとつの内容に絞らず、さまざまなテーマで研修を実施するのがおすすめです。具体的には、「1日目:企業理解」「2日目:ビジネスマナー」「3日目:ディスカッション」などと日ごとに研修のテーマを変えるとよいでしょう。そうすることで、内定者にとって実りのある研修となり、入社意欲の向上につながりやすくなります。
食事会
食事会は、誰でも参加しやすい手軽さが魅力のイベントです。内定者同士のコミュニケーションの活性化が期待できるため、モチベーションの向上につながりやすいといえます。
「飲食店で開催する」「野外で花見・バーベキューをする」など、さまざまなスタイルがあるのも食事会の魅力です。フランクに楽しめる場を設けることで、内定者の素の一面を確認することもできるでしょう。
スポーツ大会
スポーツ大会は、「内定者同士」または「内定者と社員」のチームワークを高める上で効果的なイベントです。複数人でひとつの目標に向かって協力するという構図のため、団結力の向上が期待できます。
確認しておこう!学生や内定者向けに社内行事を実施する際のポイント
最後に、学生や内定者向けに社内行事を実施する際のポイントをご紹介します。
社員にも参加してもらう
学生や内定者は、企業に対して「どういう人が働いているんだろう」という疑問を抱いていることがあります。そのため、学生や内定者向けの社内行事にはなるべく社員にも参加してもらうのがおすすめです。社員と直接交流できる場を提供することで、学生や内定者が自らの疑問を解消しやすくなります。これにより、学生や内定者の入社意欲の向上が期待できるでしょう。
また、「この人のようになりたい」というロールモデルの発見につながることもあり、その場合も入社に対するモチベーションが向上すると考えられます。
学生や内定者の意見を取り入れる
社内行事の企画に悩んだときは、学生や内定者の意見を積極的に取り入れるようにしましょう。「具体的にどういう社内行事を望んでいるのか」をヒアリングすることで、学生や内定者が参加したくなるような社内行事を実施しやすくなります。
まとめ
学生や内定者向けに社内行事を行えば、両者の企業理解を深められるため、採用のミスマッチを防ぎやすくなります。また、学生同士・内定者同士で交流を深めたり、社員と直接コミュニケーションを取ったりすることも可能なため、不安や疑問が解消されて入社意欲が高まる効果も期待できるでしょう。
企業にとってはもちろん、学生・内定者にとってもメリットが多いので、社内行事を社員向けに行っているのであれば、ぜひ「学生・内定者向け」にも実施してみてください。
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