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内定者研修を成功させるには?目的と内容を押さえて内定者を即戦力化しよう

内定者研修を成功させるには、その目的を理解し、適切な内容のもと取り組む必要があります。

そこで今回は、内定者研修の概要・目的とともに、主な内容についてご紹介します。また、内定者研修の内容を考える際のポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

内定者研修とは?まずは概要と目的を理解しよう

内定者研修(入社前研修)とは、内定者が入社するまでの間に行う研修のことです。詳しくは後述しますが、主に自社についての説明やビジネスマナーの伝授などを行います。そのため、「自社の方針を内定者に理解してもらうことで即戦力に育てたい」と考える企業、そして「就職する企業の情報を得て不安を取り除きたい」と考える内定者、双方にとって有益な取り組みといえます。

内定者研修の目的

内定者研修を実施する際は、以下の3つの目的を念頭に置くことが大切です。

1.内定者の不安を解消する

内定者は、内定が決まった後も「本当にこの企業でよいのか」と不安になることがあります。また、自らが社会人として働く姿を思い描けていないことも多く、「企業に馴染めるか」「活躍できるか」「人間関係をうまく築けるか」といった不安を抱えることもあります。

そのため、内定者研修は内定者が抱える不安を解消することを目的のひとつとして実施するのがよいでしょう。事業内容を説明したり、採用担当者や先輩社員と話す場を設けたりすることで、内定者の不安を取り除きやすくなります。

2.内定者の即戦力化を図る

昨今は「就職・転職を希望する求職者」よりも「人材を採用したい企業」が多い売り手市場です。優秀な人材(企業が求める人材)の採用が困難な状況なので、企業には「採用した人材を即戦力人材へとスキルアップさせること」が求められます。

この点から、内定者の即戦力化を図ることを目的として内定者研修を実施するのも一案といえます。社会人としての心得、そして必須となるビジネススキルを伝授することにより、早い段階で活躍してもらえるでしょう。

3.内定辞退を防ぐ

転職が当たり前になっている今、社員の企業への帰属意識は低くなっています。そのため、入社までに内定者が抱えている疑問や不安を解消できなかった場合、内定辞退につながる可能性があります。

この点から、内定者研修は内定辞退を防ぐことも目的のひとつといえます。ネガティブ思考になっている内定者をフォローすると同時に、研修を通して不安を取り除くことで、内定辞退を防ぎやすくなるでしょう。

なお、内定者フォローの重要性や事例については、以下の記事で詳しくご紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。

関連記事:内定辞退を防ぐための内定者フォローの重要性!代表的5つの事例をご紹介

内定者研修の内容は?主な6つの具体例

では、内定者研修では具体的にどのようなことを行えばよいのでしょうか。以下で、主な内容を6つご紹介します。

1.企業についての説明

多くの内定者は就職活動期間に、企業の理念や事業についてある程度調べています。しかし、組織体制や詳しい事業内容など、実際に入社して働かないとわからない部分があるのも事実です。そのため、内定者研修では組織図や部署(それぞれの部署の仕事内容)をはじめとする企業の情報を共有・説明するのがおすすめです。そうすることで、内定者の企業に対する理解をより深めることができ、不安を解消してもらいやすくなります。

また、企業について説明することで、内定者が“実際に自分が働く姿”をイメージしやすくなります。「思い描いていた自分の姿と現実の姿とのギャップ」「イメージしていた仕事環境と現実の環境とのギャップ」を少なくできるため、早期退職の予防にもつながるでしょう。

2.社会人としての心構え・ビジネスマナーの伝授

つい最近まで学生だった内定者に対して、「すぐに気持ちを切り替えて、一社会人として業務をしてほしい」と望むのは酷です。そのため、企業はあらかじめ内定者研修を通して、内定者を学生から社会人へアップデートする必要があります。その方法としては、たとえば「学生と社会人の違い」などのテーマで講師によるセミナーを開くのも一案です。

このほか、挨拶や身だしなみ、宴会・席次のマナーなどを内定者に身につけさせることも、企業の役割です。そのため、セミナーや講演会などを通して伝授するほか、ロールプレイングなどを行って実践的に教えていきましょう。

3.業務に必要な知識・スキルの伝授

多くの内定者は、業務を遂行する上で必要な知識やスキルを得ることに前向きです。しかし、実際にどのような知識やスキルが必要になるのか、よくわかっていないケースも珍しくありません。

そのため、内定者研修では「文章スキル」や「伝えるスキル」「ExcelやPowerPointの知識・スキル」などを伝授するのが効果的です。そうすることで、内定者が企業に対して特別感や安心感を抱きやすくなるほか、企業としても内定者の即戦力化を図りやすくなります。

たとえば、内定者の文章スキルを高めたい場合は、個別で文章を添削するのがおすすめです。どこを直せばよくなるか、各自にフィードバックすることで文章スキルを高めやすくなります。

4.コンプライアンスについての説明

社員によるコンプライアンス違反は、企業に大きなダメージを与えかねません。これは内定者も同様であり、たとえば研修に参加した内定者が社外秘の情報を誤ってSNSに投稿した場合、情報漏洩によって被害を被る恐れがあります。

こうした事態を未然に防ぐために、内定者研修ではコンプライアンスについての説明・教育を行うのもおすすめです。内定者のころからコンプライアンスに対する意識を高めておけば、上述したようなトラブルを防ぎやすくなるほか、企業全体の法令遵守の意識向上にもつながるでしょう。

5.食事会・懇親会の開催

多くの内定者は、「同期・先輩社員にはどういう人がいるのか」「同期・先輩社員と仲よくなれるか」といった不安を抱えています。そのため、企業は内定者研修を通して、内定者の人間関係の構築をサポートする必要があります。

たとえば、内定者同士や内定者と社員による食事会・懇親会を開催するとよいでしょう。このとき、悩みを相談できる相手を作ったり、同年代の社員と仲を深めることができれば、就職に対する不安を軽減し、内定辞退を防ぐことにもつながります。

6.ゲーム・スポーツイベントの開催

「内定者研修の内容を他社と差別化したい」「内定者研修にユニークさを取り入れたい」という場合は、ゲームまたはスポーツ関連のイベントを開催するのも一案です。

たとえばゲームであれば、内定者について理解を深められる「自分クイズ大会」や、内定者の好きなものを把握できる「好きなものしりとり」などがおすすめです。ゲームを楽しみながら内定者についてより深く知れるほか、内定者のコミュニケーション能力を磨く効果も期待できるため、一石二鳥といえます。

スポーツイベントの場合は、「内定者同士または内定者と社員がひとつの目標に向かって協力する」という構図からコミュニケーションを活性化できるほか、チームワークの向上も見込めます。

押さえておこう!内定者研修の内容を考える際のポイント

内定者研修の内容を考える際は、以下のポイントを押さえておくことが大切です。

内定者のニーズを踏まえる

自社の考えを押し付けるだけの「企業目線の内定者研修」になってしまうと、内定者のモチベーションを下げてしまう可能性があります。これでは即戦力化を図れないどころか、内定辞退につながりかねないため、内定者研修の内容は「内定者のニーズ」を踏まえて決めることが大切です。

内定者のニーズを知る方法としては、入社して間もない社員にインタビューをするのがよいでしょう。「内定者研修のときにこういう情報が知りたかった」「企業情報のここを詳しく説明してほしかった」といった内定者研修の感想をヒヤリングすることで、今回の内定者のニーズをある程度読み取ることができます。

内定者研修には「内定者を社員にするための準備」のほか、「内定者との信頼関係を構築する」という役割もあるため、一方的な内容にならないよう注意しましょう。

課題を多く出しすぎない

「内定者を早い段階で即戦力化したい」という気持ちが強まり、内定者研修を通して多くの課題を出しすぎないように注意しましょう。限りがある内定者研修の時間や残り少ない学生期間を奪ってしまうほど多い課題は、内定者の心身に負担を与える可能性があります。また、「入社前から大変だと実際に働いたらどうなるのか」といった不安につながりかねません。

そのため、もし内定者研修を通して課題に取り組んでもらうのであれば、内定者研修の時間や内定者の残りの学生期間を尊重して量を決めることが大切です。

まとめ

内定者研修の実施を検討しているものの、「どのような内容で行えばよいかわからない」とお悩みであれば、今回ご紹介した6つの内容をぜひ参考にしてみてください。「内定者の不安を解消する」「内定者の即戦力化を図る」「内定辞退を防ぐ」という内定者研修の目的に沿っているほか、独自のメリットもあるので、有意義な内定者研修を実現できるでしょう。

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この記事の著者

sonarTimes 編集部
1000社以上にご導入された採用管理システム「sonar ATS」を展開。その知見をもとに、企業の採用・人事・経営にかかわるすべての人に最新の情報をお届けします。