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母集団形成とは?一般的な手法と求人媒体別のメリット

採用活動に取り組む中で「求人への応募人数が少ない」という場合は、母集団形成に何らかの問題があるのかもしれません。

そこで今回は、母集団形成の概要や重要性、よくある課題、成功させるポイントについてご紹介します。また、母集団形成の一般的な手法も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

新卒・中途採用で重要な母集団形成とは?

新卒・中途採用における母集団形成とは、いわば応募者を集めること。具体的には、求職者に対して採用活動の実施を積極的に周知し、自社に興味・関心を抱く人材を集めることを指します。

母集団形成は、計画どおりに採用活動を進める上で欠かせません。とくに、求職者よりも“人材を募集している企業”のほうが多い売り手市場だと、母集団を形成しないことにはスムーズな採用は困難です。

現に、総務省統計局が発表している人口推計によると、令和3年2月1日時点で生産年齢人口(15〜64歳の人口)は前年同月と比べて減少していることがわかっています。その一方で、65歳以上の人口は前年同月と比べて増加傾向に。つまり、日本の労働人口は減少の一途を辿っているのです。

新型コロナウイルス感染症の影響により2020年7月現在は有効求人倍率が下がっていますが、そのうちかつての水準である1.5倍ほどに戻ると予測されています。そうなれば人材獲得競争の激化は避けられないので、多くの求職者に自社を就職先候補にしてもらえるよう、母集団形成に注力する必要があるのです。

そこで重要になるのは、母集団の量と質のバランスです。なぜなら、採用活動では筆記試験や書類審査、面接を通して、候補者が「自社が求めている人材かどうか」を見極めるため。各選考ステップの通過率から逆算してあらかじめ十分な母集団を形成し、採用計画に沿った人数を確保できる体制を整える必要があるのです(=量)。

とはいえ、いくら大勢の候補者が集まっても、採用につながらない人材ばかりでは意味がありません。そのため母集団形成では、求める人材を多く集めることに注力する必要もあります(=質)。

参照:人口推計(令和3年(2021年)2月平成27年国勢調査を基準とする推計値,令和3年(2021年)7月概算値)(2021年7月20日公表)|総務省統計局

母集団形成の課題について

母集団形成の課題としてまず挙げられるのは、応募者の数がなかなか増えないという点です。

上述のとおり、採用活動を円滑に進めるには量と質が伴った母集団の形成が欠かせません。そのため多くの企業は自社の魅力を多くの人に伝えようと、会社説明会の実施から着手する傾向にありますが、それはあまり望ましくありません。知名度が低めの企業なら尚更です。

なぜなら知名度の低い企業が説明会を開いても、その情報が求職者に届く可能性は低く、結果として十分な人数を集められないため。ひいては、満足できる人数の母集団を形成することもできなくなります。

母集団形成の課題には、ほかにも採用候補者と求める人材がマッチしていないという点もあります。「文系の学生を求めているのに、理系の学生からの応募が多い」といったケースがその一例です。

この課題が発生する原因のひとつは、求人情報の質の低さだといえます。たとえば、事業内容や求める人物像を簡単に記載した場合、求職者にどのような人材を欲しているか明確に伝えられないのでミスマッチが起きやすくなるのです。

では、これらの課題を解消しつつ母集団形成を成功させるには、どのようなポイントを留意すればよいのでしょうか。

母集団形成を成功させるポイント

母集団形成を成功させるポイントには、以下の2つが挙げられます。

採用目標の設定する

採用目標とは、採用活動に取り組む上で目指すゴールのこと。「いつまでに・どのような人材を・何人採用するか」という点を明確にすることで、具体的に何をすればよいか判断しやすくなります。

また、採用活動における進捗の良し悪しもわかりやすくなるので、仮にうまく進められていない場合はすばやく軌道修正することが可能です。

採用目標を設定する際は、「何のために新たな人材を募集するのか」「採用を通して自社のどの部分を補強するのか」などを明確にする必要があります。

これらの点が不明瞭だと、たとえば採用担当者が複数人いる場合に応募者を見極める基準がズレやすくなります。そうなれば求める人材を確保できなくなるので、あらかじめ細かな点まで明確化しておくことが大切です。

求める人材を明確にする

繰り返しになりますが、いくら大きな母集団をできても採用につながらない人材ばかりでは本末転倒です。

自社にとって優秀な人材で母集団を形成するためにも、どのような人材を求めているか、あらかじめ明確にしておきましょう。イメージとしては、「能力・スキル(資格の有無など)」「経験値」「思考・価値観」「勤務条件」など細かな点まで設定するのが理想的です。

関連コラム:若き採用担当の悩み④新卒採用における母集団形成【第4回 採用賢者に聞く】

母集団形成の一般的な手法と各媒体のメリット

母集団形成のための活動では、さまざまな媒体・イベントを利用します。以下で代表的な3つの手法をピックアップしてご紹介するので、ぜひご参考ください。

1.就職サイト

就職サイトは、母集団形成のために活用する媒体の中でもっともメジャーな種類です。新卒・中途を問わず多くの求職者が登録し利用しているため、採用活動に取り入れれば自社の知名度アップを図りやすくなります。

また、求職者はサイト内から気軽にエントリーでき、この点は企業にとって母集団を形成しやすいというメリットにつながります。

ただし、メジャーだからこそ計画的に活用しなければ、優秀な人材を競合他社に奪われる可能性もあります。量・質ともに優れた母集団を形成できるよう、検索時に上位表示されるオプションなどを積極的に取り入れることが大切です。

2.企業説明会・イベント

企業説明会・イベントは、求職者と対面でコンタクトを取れるのが強みの手法です。自社の魅力を直接アピールできるほか、一度で多くの求職者の情報を得られるため、効率よく母集団を形成できます。

また、「文系限定」「留学生限定」「女性限定」など属性別に開催されることもあるので、自社が求める人材に合った企業説明会・イベントに参加すれば、スムーズに採用候補者を集められます。

ただし、企業説明会・イベントで母集団形成を図る場合は、数万円〜数百万円ほどのコストが発生します。採用数がゼロとなれば多大なダメージは避けられないので、参加に見合った効果が期待できる企業説明会・イベントかどうかの見極めはしっかり行いましょう。

3.ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングは、企業が求職者に直接アプローチする手法です。自社が求める人材に絞ってコンタクトを取れるので、質の高い母集団を形成しやすくなっています。

また、企業の採用担当者が主体となって採用活動を行うため、採用に関するノウハウがどんどん蓄積され、ひいては企業の採用力を底上げすることが可能です。

ただし、ひとりを採用するまでの工数が多いので、一度に複数の人材を確保するのは困難といえます。とはいえ、母集団形成において大切なのは質と量なので、人材を募集する部署(職種)を絞るなどして、うまく弱点をカバーすることが大切です。

なお、ダイレクトリクルーティングのメリット・デメリットや成功のコツについては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ読んでみてください。

ダイレクトリクルーティングの採用手法・メリットを紹介!採用成功のコツと導入事例

まとめ

売り手市場の最中、新卒・中途採用で優秀な人材を確保するには、量と質に優れた母集団を形成する必要があります。しかし、中には「採用候補者の数がなかなか増えない」「採用候補者と求める人材がマッチしていない」などの課題を抱えている企業もあるかもしれません。

その場合は、今回ご紹介したポイントや手法を参考に、自社に合った方法で母集団形成に着手してみてください。そうすれば、求める人材が多くそろった母集団になるはずです。

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この記事の著者

sonarTimes 編集部
1000社以上にご導入された採用管理システム「sonar ATS」を展開。その知見をもとに、企業の採用・人事・経営にかかわるすべての人に最新の情報をお届けします。