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ポテンシャル採用で優秀な人材を確保!メリット・デメリット・成功させるためのポイントを押さえよう

売り手市場の今、採用活動が難航しているのであれば、ポテンシャル採用に目を向けてみてはいかがでしょうか。

今回は、ポテンシャル採用の概要とともに、注目されている理由、メリット・デメリットについて解説します。あわせて、ポテンシャル採用を成功させるためのポイント、ポテンシャル採用を導入した企業の事例もご紹介しているので、ぜひご参考にしてください。

ポテンシャル採用とは?新卒・中途採用との違い

ポテンシャル採用とは、応募者のポテンシャル(潜在能力)を重視した選考方法のことです。従来のキャリア採用では、即戦力となる知識やスキル、経験を重視するのが一般的でしたが、ポテンシャル採用では「秘められた能力・伸びしろ」に期待して人材を選考するのが特徴です。

ポテンシャル採用と新卒・中途採用との違いは採用時期にあり、新卒採用が「年に1〜2回」、中途採用が「不定期」であるのに対し、ポテンシャル採用は一般的に「不定期・通年」であることが多くなっています。

また採用基準にも違いがあり、新卒採用は「◯年度の大学卒業者(または卒業から3年以内の者)」、中途採用は「募集時に即戦力となる能力を有している者」であるのが一般的なのに対し、ポテンシャル採用は「今後成長が期待できる20~30代の若手人材」であることが多い傾向にあります。

現状が大きく関係!ポテンシャル採用が注目されている理由

今、ポテンシャル採用が注目されている理由には以下の2つが挙げられます。

1.売り手市場が続いているから

昨今は、新卒・中途採用ともに売り手市場となっています。売り手市場とは、「就職・転職を希望する求職者」よりも「人材を採用したい企業」が多い状況です。つまり、企業は即戦力を採用したくてもなかなか充足できない状況にあるということです。

そんな中、ポテンシャル採用を通して潜在能力がある求職者にアプローチをかければ、中長期的な活躍が期待できる人材を確保しやすくなり、売り手市場による影響をカバーできます。この点から、今ポテンシャル採用に注目が集まっていると考えられます。

2.優秀な人材を確保するため

第二新卒や海外大卒者、海外留学経験者など、さまざまなキャリアを持った人材は新卒・中途採用ではなかなか確保できません。なぜなら、求職者がこれらの特徴を持っている場合、「新卒採用の応募期間内にエントリーするのが難しい」「中途採用の採用基準に当てはまらない」といった問題が生じるケースがあるからです。

その点、ポテンシャル採用は不定期・通年で実施している上に応募者の間口も広いため、さまざまな経歴の優秀な人材に出会いやすいといえます。この点も、今ポテンシャル採用に注目が集まっている理由のひとつと考えられるでしょう。

前もって確認しておこう!ポテンシャル採用のメリット・デメリット

では、ポテンシャル採用を実施することにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

ポテンシャル採用のメリット

まず挙げられるのは「優秀な人材を確保しやすい」というメリットです。

潜在能力を重視したポテンシャル採用を通年で実施することによって、前述したとおり、第二新卒や海外大卒者、海外留学経験者など、さまざまなキャリアを持つ優秀な人材を確保しやすくなります。

このほか、メリットには「企業の世代交代を進めやすくなる」という点もあります。

労働力人口が減少傾向にある今、多くの企業で社員の高齢化が問題視されています。この状況下でポテンシャル採用を実施すれば、若手社員を採用しやすくなり、世代交代を進めやすくなります。また、企業に若い考えを取り入れられれば、時代に合ったビジネスにも着手しやすくなるでしょう。

参照:労働力調査(基本集計)2021年(令和3年)平均結果の概要|総務省統計局

また、「ビジネスマナーを習得した人材を確保しやすい」という点もメリットのひとつです。

ポテンシャル採用の対象には新卒者のみならず、若手の社会人も該当します。一度でも社会人経験がある人材は、ビジネスにおける言葉遣いやマナーを習得している傾向があります。そのため、ビジネスマナー研修にかける 費用や時間を削減できるほか、新卒者よりも早い段階で企業の戦力になることが期待できるでしょう。

ポテンシャル採用のデメリット

デメリットには、まず「業務遂行のための教育コストがかかる」という点が挙げられます。

ビジネスマナー研修にかける 費用や時間 が削減できることはメリットですが 、ポテンシャル採用では応募者の潜在能力を重視するため、ときには未経験者を採用することもあります。この場合、未経験者を「問題なく業務を進められるレベル」にするため、多少なりとも教育コストがかかります。つまり、企業に貢献できる人材へと育てるために教育体制を構築する必要があり、この点はデメリットになると考えられます。

また、デメリットには「ミスマッチが起こることがある 」という点もあります。

ポテンシャル採用では応募者の潜在能力を重視しているため、ときにはミスマッチが起こることもあります。秘められた能力に目がいく分、自社との相性を確認し忘れるケースがあるのです。

いくら伸び代のある応募者でも、自社の理念に共感できなかったり、業務に興味を持てなかったりする場合は、早期退職につながる可能性があります。こうした事態を防ぐためにも、自社が求める人物像を明確にすると同時に、面接などを通して自社との相性を確認するようにしましょう。

ぜひご参考に!ポテンシャル採用を成功させるためのポイント

ポテンシャル採用を成功させるためには、以下でご紹介するポイントを押さえることが大切です。

求める潜在能力を明確にする

求める潜在能力が明確でない場合、当然ながらポテンシャル採用は有効に機能しません。そのため、はじめに「どんな可能性を秘めた人材が欲しいか」「どのような素質に着目するか」など、求める潜在能力を明確にする必要があります。そうすることで、たとえば採用後のミスマッチを防ぎやすくなり、結果としてポテンシャル採用を成功させやすくなるでしょう。

WebやSNSで採用情報を発信する

ポテンシャル採用を成功させるには、若手人材の興味・関心を惹くことが欠かせません。現在、多くの若手人材はWeb上やSNS上で就職情報を探している傾向にあります。そのため、ポテンシャル採用に関する情報を発信する際は、自社のWebサイトや有名な求人媒体、TwitterをはじめとするSNSを駆使することが大切です。

応募者の潜在能力を適切に見極める

ポテンシャル採用におけるミスマッチを防ぐには、応募者の潜在能力を適切に見極めることが大切です。そのためには、面接にて潜在能力を確認できるような質問をする必要があります。

たとえば、人柄を見極める質問には「あなたの強みは何ですか?」などで、退職理由の本音を見極める質問には「退職の決め手となったのはどんなことですか?」などが挙げられます。これらを積極的に取り入れることで、ミスマッチのないポテンシャル採用を実現しやすくなります。

このほか、応募者に主体的に学ぶ姿勢があるかどうかも確認しておくとよいでしょう。自ら学ぶ姿勢があれば入社後に大きく成長することが見込まれるため、ポテンシャル採用が失敗に終わるのを防ぎやすくなります。

ポテンシャル採用を導入した企業の事例

最後に、ポテンシャル採用を導入した企業として「ヤフー株式会社」の事例をご紹介します。

ヤフー株式会社(以下 ヤフー)は、2016年10月から新卒一括採用を廃止し、ポテンシャル採用を導入しています。この背景には「従来よりも柔軟な採用の枠組みが必要」というヤフーの考えがあり、具体的には「新卒・中途採用では、第二新卒や既卒者などに平等な採用選考の機会を提供できない」という理由、そして「就職活動の時期の多様化」という背景が関係しています。

なお、ヤフーのポテンシャル採用は通年わたって行われており、応募時に30歳以下であり、かつ入社時に18歳以上の方であれば、新卒・既卒・就業者を問わず応募可能です。

参照:ポテンシャル採用|YAHOO! JAPAN

まとめ

採用活動を軌道に乗せたい場合は、ポテンシャル採用を実施するのが一案です。新卒・中途採用だと漏れがちな第二新卒や海外大卒者、海外留学経験者など、さまざまなキャリアを持った優秀な人材を確保しやすくなります。また、「企業の世代交代を進めやすくなる」といったメリットも得られるため、将来を見越した人材確保を実現しやすくなるでしょう。

もし、まだポテンシャル採用を行っていないのであれば、今回ご紹介したポイントを参考にぜひ実施してみてください。

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sonarTimes 編集部
1000社以上にご導入された採用管理システム「sonar ATS」を展開。その知見をもとに、企業の採用・人事・経営にかかわるすべての人に最新の情報をお届けします。