内定懇親会とは?実施するメリットと内定辞退を防ぐ内容についてご紹介

内定辞退の多さに悩んでいる企業は、内定懇親会を実施してみてはいかがでしょうか。
今回は、内定懇親会の概要や実施するメリットについて解説します。また、オンラインとオフライン、それぞれで実施する場合の主な内容、成功へと導くポイントもご紹介しているので、ぜひご参考にしてください。
内定者をフォローして辞退を防ぐ!内定懇親会とは
内定懇親会とは、内定者同士や内定者と社員との親睦を深めるために開かれる会のことです。実施する目的には、主に「内定者をフォローして辞退を防ぐこと」が挙げられます。
昨今、新卒・中途を問わず内定者による内定辞退が増えています。この背景には「企業からの内定を承諾しつつも、自分に合った就職先が見つかるまで就職活動を継続する」という学生・求職者の傾向が関係しています。つまり、内定を出してから入社するまで企業は学生や求職者へ継続的なフォローをする必要があります。
そこで実施すべきなのが内定懇親会です。入社前に自社の雰囲気を知ってもらえるほか、社員と交流する機会を提供すれば、入社後の働くイメージを具体的に持ってもらうことができます。さらに、「同期・先輩にはどんな人がいるんだろう?」「その人たちとうまくやっていけるかな?」といった人間関係における不安を払拭する効果も期待できるでしょう。
これらの点から、内定懇親会を行うことで学生・求職者の企業理解を深められ、入社意欲を高めることができると考えられます。ひいては、深刻化している内定辞退の防止にもつながるということになります。
内定辞退についてはこちらの記事でも詳しくご紹介しているので、ぜひご参照ください。
内定辞退を防ぐための内定者フォローの重要性!代表的5つの事例をご紹介
学生の内定懇親会に対する考え
株式会社ディスコが行った調査によると、内定期間中に受けたフォローの内容として「内定者懇親会」を挙げた学生は全体の61.0%となっています。また、内定者懇親会(対面)と社員を交えた懇親会(対面)に参加した学生の約70%が「入社意欲が高まった」と回答しています。
この結果から、内定辞退を防ぐという目的で内定懇親会を実施することは有意義だと判断できます。
参照:調査データで⾒る「内定者フォロー」-2021年卒調査-|株式会社ディスコ
内定者と距離を縮められる!内定懇親会を実施するメリット

内定懇親会を実施するメリットには、「内定者と直接交流できること」が挙げられます。
面接を代表する“採用の可否が関係する場”とは異なり、内定懇親会はカジュアルでフラットな場です。そこで内定者と直接交流できることは、企業にさまざまなメリットをもたらします。
具体的には、ざっくばらんな会話により距離がグッと縮まるため、内定者の個性や能力、強み・弱み、課題などを引き出しやすくなります。これにより、たとえば今後の育成プランを立てやすくなったり、部署配置がしやすくなったりします。また、内定者が抱える悩み・不安に耳を傾けやすくなるため、これらを解消しやすくなるでしょう。
また、内定者側も経営陣や社員から直接話を聞くことで、企業の雰囲気を実感することができます。入社前に企業の雰囲気を実感することで内定者のモチベーション向上につながり、入社意欲を高める効果が期待できます。つまり、企業としては内定者の内定辞退を防ぎやすくなるのです。
具体的に何をしたらよいの?内定懇親会の主な内容
では、内定懇親会では何を行えばよいのでしょうか。オンラインとオフライン、2つの実施パターンに分けてご紹介します。
オフラインで実施する場合
内定懇親会をオフラインで実施する場合は、たとえば「グループワーク」を行うのがおすすめです。
グループワークとは、参加者を数人ずつのグループに分け、あらかじめ設定されたテーマに沿ったディスカッションをした上で、最終的な結論や成果物を発表させるプログラムのこと。内定者同士で密に交流することになるため、コミュニケーションを強化することができます。また、企業としては内定者のコミュニケーション能力や課題解決力を図ることが可能です。
このほか、オフラインであれば「社員との座談会」を行うのもよいでしょう。入社しなければ知り得ない情報を提供することで、内定者の不安を解消しやすくなります。
さらに、お酒を嗜みながら内定者同士や先輩社員との交流を深める「食事会」を行うのも一案です。カジュアルな場を提供することで、内定者の本音を聞いたり素の姿を見たりしやすくなります。
オンラインで実施する場合
内定懇親会をオンラインで実施する場合も、「グループワーク」を行うのがおすすめです。
ただし、オンラインの場合はチーム対抗戦形式にするのが一案です。オンラインだと、ほかのグループの内定者や社員と交流しづらくなる傾向があります。対戦形式の一環として、ほかのチームの発表に対する「よい点」「改善できそうな点」を意見し合うコンテンツを組み込むことで、チーム間の交流が活発になり、コミュニケーションが行き届きやすくなります。
このほか、オンラインであれば「他己紹介」を行うのもよいでしょう。
他己紹介とは、2人1組になって質問をし合ったのち、全体の前でパートナーを紹介するプログラムです。情報収集力が必要になるほか、コミュニケーション能力も欠かせないため、両方を磨くことができます。また、オンラインならではの「発言できない内定者がいる」という事態も防ぎやすくなるでしょう。
押さえておこう!内定懇親会を成功へと導くポイント

最後に、内定懇親会を成功へと導くポイントを解説します。
堅苦しい・ハメを外しすぎた内容にしない
内定懇親会の目的は、あくまでも内定者の入社意欲を高めて内定辞退を防ぐことです。堅苦しい内容になると、自社の魅力が伝わりづらくなるほか、内定者の不安を解消できなくなる可能性があります。これでは内定者を入社まで導くのが困難となるため、内定懇親会は内定者がリラックスして楽しめるような内容にすることが大切です。
とはいえ「内定懇親会=お祭り」と解釈し、ハメを外しすぎた内容にするのは望ましくありません。内定者の中には「これでよかったのか?」と不安を感じ、内定ブルーになっている人も少なからずいます。そんな中、企業が内定懇親会でお祭り騒ぎしてしまうと、ギャップを感じて距離を置かれてしまう可能性があります。これでは内定辞退されかねないため、ハメを外しすぎた内容にならないよう注意することも欠かせません。
相性を考慮してグループを決める
内定懇親会を実施する際は、あらかじめ内定者の性格を考慮してグループを決めることが大切です。なぜなら、相性のよいメンバー同士を一緒にすれば、コミュニケーションが活発になるからです。また、遠慮して発言できないという事態を防ぎやすくなるほか、「自分と性格が違いすぎて、一緒に働ける自信がない」という理由で内定辞退されるリスクを低減する効果も期待できます。
そのため、内定懇親会では相性のよい内定者同士を近くの席にしたり、同じグループにしたりして、内定者の満足度を高めるようにしましょう。
さまざまな立場の社員に参加してもらう
内定懇親会には、年齢・性別を問わず、さまざまな立場の社員に参加してもらうのがベストです。タイプの異なる社員を参加させることで、内定者が抱える悩み・不安を解消しやすくなります。また、内定者がロールモデルを見つけやすくなるため、内定辞退を考えづらくなるでしょう。
さらに、社員が“内定者を新入社員として受け入れる体制”を早い段階から整えることができるため、入社後に円滑に関係を築いていくことが可能です。
まとめ
内定者の入社意欲を高めると同時に、内定辞退を防ぐ効果が期待できる「内定懇親会」。内定者の個性や能力、強み・弱み、課題を引き出せたり、内定者が抱える悩み・不安を解消できたりと、さまざまなメリットがあるため、実施するに越したことはありません。優秀な人材を自社に引き入れるためにも、今回ご紹介した内容・ポイントを参考にぜひ実施してみてください。
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