経営課題解決につながる採用コンサルティングとは?主なサービス内容と費用、コンサルティング会社の選び方

売り手市場であることから、新卒における採用活動は難航を極めています。この状況を打破するには、採用コンサルティングを活用するのがおすすめです。
そこで今回は、採用コンサルティングの概要や主なサービス内容、費用の目安についてご紹介します。また、採用コンサルティング会社の選び方も解説しているので、ぜひご参考にしてください。
課題解決につながる!採用コンサルティングとは
採用コンサルティングとは、採用コンサルタントが企業の新卒採用における課題や問題を分析し、その解決策を提案するサービスのこと。主に2種類あり、ひとつは「課題解決につながる納品物を提出するサービス」、もうひとつは「採用業務全般を代行するサービス」です。このほか、採用コンサルタントが自社の採用担当者と戦略を練り、ともに採用活動を行うサービスを指すこともあります。
そんな採用コンサルティングの必要性は、年々高くなっています。なぜなら、インターネットやSNSが普及したことで、学生による就職活動の方法が多様化しているためです。また、一般社団法人 日本経済団体連合会によって学生に対する広報・選考活動の期間が繰り下げられるなど、企業を取り巻く環境も変化しています。その中で新卒における採用活動を成功させるには、専門家のアドバイスが必須です。そのため、採用コンサルティングの利用は企業にとってメリットのある選択といえます。
参照:採用選考に関する指針|一般社団法人 日本経済団体連合会
採用コンサルティングを利用するメリット
採用コンサルティングを利用するメリットには、主に以下の3つがあります。
1.ノウハウの蓄積 | 採用コンサルタントからアドバイスを受けることで、自社に採用ノウハウを蓄積することができる。 |
2.最新情報の収集 | 豊富な知識やノウハウを持つ採用コンサルタントを通して、採用に関する最新情報を常に収集できる。 |
3.課題の明確化 | 自社では認識できていなかった採用の課題を明確にでき、かつ解決へのアプローチ方法を提供してもらうことができる。 |
何ができるの?採用コンサルティングの主なサービス内容

では、採用コンサルティングを利用した場合、どのようなサービスを受けられるのでしょうか。以下で、主なサービス内容を5つご紹介します。
1.採用戦略の構築
採用戦略とは、「どのような人材をどのように確保するか」を具体的に定めたものです。採用コンサルティングを利用すれば、採用コンサルタントと一緒にこの戦略を構築できます。
採用戦略を立てないまま採用活動を行うと、求める人材を確保できないだけでなく、もし人材を採用できてもミスマッチが起こり早期退職につながる恐れがあります。そのため、社会情勢や学生の動向などを踏まえて、必ず採用戦略を立てることが大切です。
2.採用計画の設定
採用コンサルティングのサービスには、採用戦略をベースとした採用計画の設定も含まれます。経営・人事・現場、それぞれの意見をもとに「どの職種に何人ほど採用するか」「どのツールを使用して採用活動を進めるか」などを具体的に検討していきます。もちろん、このとき採用コンサルタントからアドバイスをもらえるので、より効果的な計画を策定することが可能です。
なお、もし企業にて採用計画がある程度決まっている場合は、それを採用コンサルタントがヒヤリングしたのちアドバイスするケースがほとんどです。
3.母集団の形成
母集団を形成する方法は複数あり、その中から自社が求める人材に適した方法を選び抜くことは決して容易ではありません。しかし採用コンサルティングを利用すれば、求める人材を集める上で適切な方法をアドバイスしてもらえます。また、採用コンサルタントの知見を活用することで、より大きな母集団を形成しやすくなります。
4.人事・採用担当者の育成
人事・採用担当者の育成も、採用コンサルティングのサービスのひとつです。具体的には、採用コンサルタントが採用に携わるスタッフの研修を実施します。
また、採用コンサルタントに実際の面接に同席してもらい、その場でアドバイスをもらうことも可能です。これにより社内の面接スキルを高められ、求める人材を確保しやすくなります。
5.内定者のフォロー
採用コンサルティングのサービスには、内定者が無事に入社できるようフォローすることも含まれます。その目的は、内定者が入社するまでの間に起こり得る辞退を防ぐこと。そして面談や研修、説明会などを通してスムーズに入社させると同時に、入社後の定着を目指すことです。
採用活動に時間を奪われ内定者のフォローを怠ると、せっかく確保した人材を逃してしまう恐れがあります。そのため、採用コンサルティングのこのサービスは、「フォローの時間を確保できない」という企業にとって大いに役立つといえます。
大体いくらかかる?採用コンサルティングの費用の目安
採用コンサルティングの利用費用は、依頼する会社やサポート内容によって異なります。以下でご紹介する費用はあくまでも目安なので、参考程度に確認しましょう。
採用戦略の構築 評価基準策定 50万円~(基準の細かさなどにより変動)
採用戦略の構築 | 評価基準策定 50万円~(基準の細かさなどにより変動) 採用ブランディング 100万円~(依頼内容によって変動) |
採用計画の設定 | 30万円~(採用戦略の構築との兼ね合いなどにより変動) |
母集団の形成 | 0円〜(成果報酬型の場合、母集団の大きさに比例して費用が発生) |
人事・採用担当者の育成 | 月額5万円~(依頼内容によって異なる) |
内定者のフォロー | 30万円~(ツールを導入する場合は別途費用が発生) |
ポイントを押さえよう!採用コンサルティング会社の選び方

最後に、採用コンサルティング会社の選び方を解説します。「実績・成功事例は豊富か」「得意とする領域はどこか」「振り返りまで行うか」の3つをチェックしましょう。
実績・成功事例は豊富か
採用コンサルティング会社を選ぶ際は、実績・成功事例の数と内容を確認することが大切です。実績や成功事例の数が多いほど、安心してサービスを利用することができます。また、具体的なコンテンツ事例まで公表していれば、その安全性はさらに増すでしょう。
得意とする領域はどこか
採用コンサルティング会社と一言でいっても、それぞれで得意な領域は異なります。もし、自社が課題としている領域が得意でない会社を選ぶと、採用コンサルティングが無意味になってしまう可能性も。この事態を防ぐためにも、あらかじめ企業情報に目を通し、自社が課題と捉えている領域(分野・経営方針)に合う会社を選ぶようにしましょう。
振り返りまで行うか
採用コンサルティングにて振り返りや効果検証まで行えば、自社の知見を広げることができます。逆に振り返りがない場合は、課題を明確にできない上に、採用ノウハウを収集・蓄積できません。そのため、振り返りや効果検証まで行うかどうかは、会社選びにおいて重要なポイントといえます。年度ごとに分析レポートを提出するなど、振り返りの内容が充実している会社を選びましょう。
まとめ
採用コンサルティングは、専門家が新卒採用の課題に対する解決策を提案するサービスです。「採用ノウハウを蓄積できる」「採用に関する最新情報を収集できる」などのメリットがある上、「採用戦略の構築」「母集団の形成」などのサービスを受けられることから、新卒における採用活動を成功させる上で大いに役立ちます。そのため、採用競争を勝ち抜き新たな人材を確保したい企業は、この機会にぜひ採用コンサルティングの活用を検討してみてください。
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