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新卒における採用活動とは?|オンライン化新卒採用成功に重要な5つのポイントを紹介

新卒における採用活動を成功させるには、新卒採用の基本的な流れを理解しつつ、必要に応じて新たなトレンドを取り入れることが大切です。

そこで今回は新卒にフォーカスし、採用活動の基礎や主な業務内容、成功させる上で重要なポイントなどについてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

新卒における採用活動とは

採用活動とは、求める人材を探し出し入社を促す活動のことです。一般的には「求人情報をさまざまな媒体に掲載したり、面接をしたりすること」というイメージが定着していますが、それは採用活動のごく一部。実際には採用戦略・計画の考案から、採用媒体の選定、選考方法の決定、入社後の育成までを一貫して行います。

新卒における採用活動では、就業経験のない高校・大学を卒業したばかりの学生を対象に、企業が求めるポテンシャルを秘めた人材の採用を図ります。卒業見込みのある学生に対して企業が一斉に求人を行い、採用試験を通して内定者を決め、卒業後すぐ正社員として採用するスタイルが一般的です。

新卒における採用活動のスケジュールは、ある程度決まっています。基本的に、広報活動は3月1日以降、選考活動は6月1日以降、内定日は10月1日以降です。しかし、昨今は夏の時期にインターンシップを行い、10月よりも前に内定者を決める企業も増えてきています。また、新型コロナウイルス感染症の影響により、このとき実施するインターンシップをオンラインで行う企業も多くなっています。つまり、採用活動の時期や方法は多様化しつつあるのです。

一気に広まった採用活動のオンライン化

これまで採用活動は学生と対面して実施するのが当たり前でしたが、新型コロナウイルス感染症の拡大によりそれが困難になりました。この背景から、昨今は採用活動のオンライン化に着手する企業が増えています。

採用活動のオンライン化とは、企業説明や採用面接・面談をオンラインで実施すること。テレビ電話やWeb会議システムの使用により非対面を実現できるため、感染対策重視の採用活動が行えます。
エン・ジャパン株式会社の調査(人事のミカタ「企業が知るべき「新しい採用と生活様式」のポイント コロナ時代の採用考察」を参照)によると、採用活動における新型コロナウイルス感染症対策としてもっとも多かったのは「採用面接・面談のオンライン化(61%)」です。今となっては、緊急事態宣言が解除され感染者数も減少傾向にありますが(2021年10月時点)、ウイルスの脅威がなくなるまでは引き続きオンライン化が進むと予測できます。また、オンライン採用にメリットを感じている企業・人材も一定数いるため、感染症対策とは別に今後もオンライン採用を継続したり、対面型の採用活動と並行して活用する可能性もあります。

このように採用活動の取り組み方には多少の変化があったものの、その業務内容や採用の大きなポイントは変わりません。未来を担う人材をスムーズに確保するためにも、基本的な業務内容を押さえておきましょう。

基本的な採用活動の業務内容

採用活動の業務は、主に「広報活動」「選考活動」「内定から入社にかけての業務」の3つです。

広報活動

広報活動とは、いわば学生に自社を知ってもらうための活動です。いくら優良な企業であっても、その存在を学生が知らなければ求人に応募してもらえません。そのため採用活動の第一歩として、新卒サイトの制作・運用を始めたり、採用媒体に求人情報を掲載したり、SNSを通して情報発信したりといった広報活動を行う必要があるのです。それぞれのメディアのターゲット層を理解し、適切なアプローチ方法で自社の魅力を発信しましょう。

なお、広報活動(=採用広報)についての詳しい情報は、こちらの記事でご紹介しています。必要になった背景や効果・手法について解説しているので、ぜひご覧ください。

参考:採用広報の重要性とその効果!PESOモデルのメディアの特徴

選考活動

選考活動とは、自社が求める人材かどうかを見極める活動です。このとき重要になるのは、優秀かどうかに重きを置き過ぎないこと。あわせて、自社との相性に着目することが大切です。

たとえば、優秀ではあるものの自社の経営方針や考え方にマッチしていない学生がいたとします。ポテンシャルの高さから入社してほしいと考えるかもしれませんが、仮に採用しても早期退職する可能性があります。なぜなら、そもそもの考え方がお互いに合っていないためです。
せっかく採用した人材がすぐに退職してしまうと、採用活動のため捻出したコストが無駄になってしまうほか、芋づる式でほかの社員まで退職してしまう恐れがあります。

また選考活動は、同時に応募者が自社に対する理解や関心を深める場でもあります。つまり、自社が学生を見極めるだけではなく、学生もまた自社を見極めているのです。自分が見極める側であるという意識のままでは、自社に欲しい学生を見極めても学生側の志望度が高まらず選考や内定を辞退されることも考えられます。その結果欲しい人材が採用できない、となっては本末転倒です。

このように、選考活動がのちの経営に影響を及ぼす可能性は十分に考えられます。そのため、採用活動の業務の中でも選考活動はとくに慎重に進めることが大切です。

内定から入社まで

内定から入社にかけて行う業務は、主に内定者のフォローです。
エン・ジャパン株式会社の調査(人事のミカタ「希少な応募者を逃さず!選考・内定辞退を減らす!すぐ真似できる16の手法も紹介!辞退の心理 [増補改訂版]」を参照)を確認すると、内定後の学生が選考辞退をするケースは珍しくないことがわかります。これはつまり、内定したからといって必ずしも入社するとは限らないということです。そのため、企業は面談やイベントを通してこまめに内定者をフォローし、辞退を防ぐ必要があります。

採用活動において重要な5つポイント

では、上述した業務を行う上で重要視すべきことは何なのでしょうか。以下で、押さえておくべき5つのポイントをご紹介します。

1.採用する目的を明確にする

採用活動において業務を進める際は、学生を採用する目的を明確にすることが大切です。「既存事業の拡大・新事業への挑戦のため」「次世代・次々世代を担う人材を育成するため」など具体的に目的を定めることで、どのような学生にアプローチすべきかがわかりやすくなり、より効率的に採用活動を行えます。

2.採用計画を立てる

採用活動を進める上では、採用計画を立てることも欠かせません。
採用計画とは、「どの部署に・どんな学生を・何人・どのように採用するか」といった見通しを立てること。この内容は、企業の事業戦略に長期的なインパクトを与えるため、自社の現状や採用戦略を考慮して慎重に決める必要があります。このほか、ポイントとしては長期・短期、それぞれの目標を設定するのもよいでしょう。

なお、採用計画の必要性や実際に立てる際の主要項目については、以下の記事で詳しくご紹介しています。ぜひ、あわせて読んでみてください。

参考:採用計画の必要性と作り方!採用活動を成功させるコツ

3.採用すべき人物像を明確にする

採用計画を立てたら、次は採用すべき人物像を明確にしましょう。人物像は具体的であればあるほどよいので、たとえば性別や学歴、資格の有無(取得しておいてほしい資格)、性格、目標、希望する勤務条件などを考えておくのがおすすめです。
なお、同じ企業でも部署によって必要な人材が異なるケースもあります。そのため、新たに人材を採用する部署が複数ある場合は、それぞれが考える採用すべき人物像を明確にすることが大切です。

4.採用手法を決定する

採用手法を決める際は、自社の採用活動における課題に目を向けてみましょう。たとえば、「あまり費用をかけずに人材採用を図りたい」という場合は、採用媒体をひとつ厳選し利用しつつ、比較的コストがかからないダイレクトリクルーティングやリファラル採用を実施するのがおすすめです。採用活動にかかるコストを抑えつつも、ある程度の母集団を確保することができます。
自社にはどのような採用手法が向いているか、そしてどうすれば採用すべき人物とコンタクトを取れるのかを考えて、適切な採用手法を選びましょう。

5.面接官のトレーニング

採用活動の業務を円滑に進めるには、面接官のトレーニングも欠かせません。なぜなら、面接官の態度が学生の入社意欲を左右する要素になることがあるためです。面接時の適切な姿勢・態度、面接時に伝えるべき情報、NGとされる質問例などを細かく指導し、面接官一人ひとりに「企業を代表している」という自覚を持ってもらうようにしましょう。そうすれば、企業のイメージダウンにつながるような面接を回避でき、学生に好印象を与えやすくなります。

まとめ

「新型コロナウイルス感染症の拡大によりオンライン採用が進む」など、新卒における採用活動の取り組み方はここ数年で変化しています。しかし、その中身である業務内容については、従来から変わりありません。そのため、新卒を対象とした採用活動を行う際は、これまでの業務内容をベースにしつつ必要に応じて新たなトレンドを取り入れることが大切です。

なお、採用管理システム「sonar ATS」では、さまざまな採用プロセスを可視化・自動化・効率化できます。採用活動に導入すれば、今回ご紹介した3つの業務をスムーズにこなすことが可能です。その分学生とじっくり向き合うことができるため、自社が求める人材かどうかを見極めやすくなります。この機会にぜひ利用してみてください。

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この記事の著者

寛之大内