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経営戦略の実現に必要な「CHRO」とは?最高人事責任者の役割や必要な知識・スキルを解説

優秀な人材を安定的に確保し、かつ移り変わりの激しいビジネス環境に柔軟に適応するには、経営視点と人事視点の両方を持つ「CHRO」の存在が欠かせません。

そこで今回は、CHROの概要をはじめ、その必要性が増している理由や主な役割についてご紹介します。また、CHROに求められる知識・スキルも解説しているので、ぜひご参考にしてください。

経営×人事の視点を持つ!「CHRO」とは

まずは、CHROの意味やほかのポジションとの違いを押さえましょう。

CHROの意味

CHROは「Chief Human Resource Officer」の略称で、日本語では「最高人事責任者」と表します。基本的には「シー・エイチ・アール・オー」とアルファベットを一音ずつ読みますが、「CHO(Chief Human Officer)」と称されることもあり、その呼び名はさまざまです。
そんなCHROの主な役割は、社員のマネジメントを行いながら、経営幹部のひとりとして経営戦略計画に着手することです。詳しくは後ほど解説します。

CHROとCFO・人事部長は何が違う?

CHROへの理解を深めるには、響きの似ている”CFO”や、役割の似ている人事部長などとの違いも知っておくことが大切です。

CFOは「Chief Financial Officer」の略称で、日本語では「最高財務責任者」と表します。企業の財務における決定権・執行権を持つポジションであり、いわばお金に関する総責任者です。これに対し、CHROは人事に関する総責任者なので、その点がCHROとCFOの大きな違いといえます。

人事部長は「人事部の責任者」であることから、CHROと同じだと認識している方もいるかもしれません。たしかに、どちらも人事労務のエキスパートであることに変わりないですが、人事部長は経営視点の必要性が低いのに対し、CHROはその必要性が高いという違いがあります。そのため、人事部長とCHROとでは「経営視点の有無」に大きな相違があるといえるでしょう。

2つの出来事が関係!CHROの必要性が増した背景

昨今CHROを導入する企業は増えつつあり、その背景には以下の2つが関係しています。

1.少子高齢化による労働力人口の減少

総務省統計局が発表した「労働力調査(基本集計)2020年(令和2年)平均結果」によると、2020年の労働力人口の平均は6,868万人。前年に比べて18万人も減少していることから、この状況下で優秀な人材を確保するのは極めて困難だとわかります。しかし、だからといって新たな人材の採用を怠っていては、企業を成長させることはできません。
つまり、今の時代に“自社に合った人材”を確保するには、戦略的な採用活動を行う必要があるのです。そのため、経営視点と人事視点の両方を兼ね備えたCHROの必要性が高まっていると考えられます。

参照:労働力調査(基本集計)2020年(令和2年)平均結果|総務省統計局

2.ビジネス環境の目まぐるしい変化

ITテクノロジーの進化や顧客ニーズの多様化など、ビジネス環境は目まぐるしく変化しています。また現在は、新型コロナウイルス感染症の拡大によって経営戦略の見直しにも迫られています。こうしたさまざまな変化に柔軟に対応できなければ、企業間競争を勝ち抜くことはできません。
そこで今、経営に関連する知識を備えたCHROの必要性が高まっており、かつその手腕に注目が集まっているのです。

具体的に何をする?CHROの主な役割

では、CHROは具体的にどのような役割を担うのでしょうか。

人事のプロとして経営をサポートする

CHROの役割には、まず人事のプロとして経営をサポートすることが挙げられます。具体的には、経営陣が立案した経営戦略の実現に向けて「現状のヒューマンリソースで問題ないか」「どのような知識・スキルを持った人材が何人必要か」などを進言・提案します。

人事施策の進捗を確認・管理する

経営戦略に対し人事施策がどのように進んでいるか、進捗を確認・管理することもCHROの役割のひとつです。具体的には、「社員を配属させたことで、現場で何か問題は起きていないか」「異動させた社員は現場で順調に働けているか」「人材採用は問題なく進んでいるか」などを定期的に確認します。なお、何か問題がある場合は関係各所に適切な指示を出し、改善を図ります。

人材育成に尽力する

CHROの役割には、経営戦略に基づいて人材(=社員)を育成することも挙げられます。「自社にはどのような人材が必要か」を考え、その内容に見合った育成方法を構築するのです。そして、その育成方法を各部署の管理職を中心に伝達し、徹底・定着させます。

ぜひご参考に!CHROに求められる知識・スキル

CHROは、経営戦略を実現する上で欠かせないポジションです。そのため、社員から抜粋したり適任な人材を採用したりして確保する必要があります。
では、CHROにはどのような能力が求められるのでしょうか。相応しい人材を適切に選べるよう、あらかじめ必要な知識・スキルを押さえておきましょう。

1.経営・人事に関する知識やスキル

CHROは経営幹部のひとりなので、経営に関する知識・スキルが必要不可欠です。具体的には社会情勢をはじめ、他社や業界の動向、株価・為替などの経済指標、世界の経済情勢などを押さえておく必要があります。また、CHROは人事業務の総責任者でもあるので、労務に関する最新情報を常に収集するなどして、人事にも幅広く精通しておかなければなりません

2.対人関係力(ヒューマンスキル)

CHROは、CEO(最高経営責任者)と現場の社員をつなぐパイプ役といっても過言ではありません。そのため、日頃から社員の声に耳を傾け、どのような問題・課題があるのか情報を取集する必要があります。このとき、対人関係力(ヒューマンスキル)が必要かつ重要になるので、これもCHROには欠かせないとスキルのひとつといえます。

3.戦略を立案するスキル

繰り返しになりますが、CHROは人事のプロとして経営戦略の実現をサポートするポジションです。そのため、中長期的な視点をもとに経営戦略や人事戦略を立案するスキルも欠かせません。
もし、場当たり的な戦略を立案してしまうと十分な成果を得られない可能性があり、最悪の場合は経営陣と社員との間に大きな溝ができてしまうことも。こうした事態を防ぐには、CHROが戦略を立案するスキルを惜しみなく発揮する必要があります。

4.課題を解決するスキル

経営戦略を実現するため人事施策を実行すると、さまざまな課題に直面します。この課題を分析し、素早く適切に改善策を立案・実行し解決へと導くスキルも、CHROには必要です。
また、浮き彫りになった課題は必ずしもすぐに解決できるとは限りません。中には辛抱強く向き合い続けなければならない課題もあるので、諦めず取り組む力も欠かせないでしょう。

まとめ

CHRO(最高人事責任者)は、経営視点と人事視点の両方を兼ね備えていることから、経営戦略に基づいた人事施策や人事戦略を立案する上で重要なポジションです。
もし、これから大きな人事施策や人事戦略を考えようとしているのであれば、CHROの必要性も検討してみてください。今回ご紹介した「CHROに求められる知識・スキル」を参考に、自社の社員から抜粋したり適任な人材を採用し、自社の人事戦略をより強固なものにできることでしょう。

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この記事の著者

sonarTimes 編集部
1000社以上にご導入された採用管理システム「sonar ATS」を展開。その知見をもとに、企業の採用・人事・経営にかかわるすべての人に最新の情報をお届けします。