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キャリアデザインとは?どう設計するの?企業として社員の成長をサポートしよう

社員一人ひとりの自己実現を尊重し、かつ成長意欲を高めるには、キャリアデザインの必要性を伝えると同時に設計をサポートすることが大切です。

そこで今回は、キャリアデザインの概要や必要性、一般的な設計方法についてご紹介します。あわせて、企業が社員のキャリアデザインを支援する方法も解説しているので、ぜひご覧ください。

キャリアデザインとは?その特徴と必要性を理解しよう

キャリアデザインとは、仕事を通じて実現したい目標・目指したい姿を定め、プライベートも含めた行動指針を設計することです。仕事や役職、給与といった仕事関連のことだけでなく、価値観やライフスタイルなど、プライベートの事柄も含めて構想するのが特徴です。

昨今、キャリアデザインが注目されるようになった理由には、まず「企業と社員の関係性の変化」が挙げられます。ひと昔前の1900年代は、終身雇用制度や年功序列制度を採用したメンバーシップ型雇用の企業が一般的でした。しかし今現在では、メンバーシップ型雇用はIT技術の進化をはじめとする外部環境の変化、そして成果主義意識の台頭などによって崩壊しつつあります。

これは言い換えれば、「相互”拘束”型」だった企業と社員の関係が、中途採用や転職活動、独立の一般化により「相互”選択”型」へと移行しているということです。つまり労働者は、キャリアプラン・ライフプランを企業に委ねるのではなく、自ら構想・設計し実現しなければならなくなったのです。この背景から、今キャリアデザインが注目され始めていると考えられています。

このほか「働き方が多様化していること」も、キャリアデザインが注目されるようになった理由のひとつです。自らが目指す働き方を実現するには、キャリアデザインを通して仕事の意味を問い直し、自分自身で行動指針を設計する必要があります。

キャリアプラン・キャリアパス・キャリア形成との違い

キャリアデザイン仕事を通じて実現したい目標・目指したい姿を定め、プライベートも含めた行動指針を設計すること
キャリアプラン転職・独立を選択肢に含めた職業人生を設計すること。キャリアデザインとは異なり、プライベートの事柄は含まない
キャリアパス企業が社員に対して提示する人事育成計画のこと。キャリアデザインとは異なり、社員の主体性はさほど重視されない
キャリア形成仕事の目標を達成するために、さまざまな能力を獲得するための習得計画のこと。キャリアデザインの一部といえる

設計前に確認しよう!キャリアデザインの軸となる要素

キャリアデザインを設計する際は、以下でご紹介する3つの要素を軸に考えることが大切です。

まず挙げられる要素は「仕事に対する価値観・意識・マインド」です。具体的には、「どの仕事に携わりたいか」「仕事のどのような部分に興味・やりがいを感じているか」などを考えます。仕事の本質を分析・検討することで、キャリアデザインの土台を構築しやすくなります。

また、「自分自身の強み・能力・個性」を考えることも大切です。このときのポイントは、企業側から見た価値、すなわち“雇用されるための能力”は備わっているかどうかを考えることです。今ある強み・能力を明確にするだけではなく、足りない能力は何か、不足している能力を補うには何をすればよいのかなどを分析・理解することで、キャリアデザインを設計しやすくなるでしょう。

このほか、「目標を達成するために欠かせないスキル」もキャリアデザインの軸となる要素のひとつです。直近の目標とあわせて、今後の社会状況や需要まで見据えると、より精度の高いキャリアデザインを設計できる可能性があります。

押さえておこう!キャリアデザインの一般的な設計方法

キャリアデザインは、一般的に以下の手順で設計します。企業として社員にキャリアデザインの設計をさせるときも同様の手順になるので、正しく理解しておきましょう。

1.過去を振り返りつつ現状を分析する

まずは、自分の過去のキャリアを振り返りながら現状を分析します。具体的には、これまでに着手した業務、やりがいを感じたこと、備えた知識・スキルなどを振り返ります。そうすれば、自らの能力や困難に直面したときの行動、仕事をする上で大切にしていること、仕事に対する価値観などが明確になり、ひいては現状分析まで済ませることが可能です。

なお、現状を分析する際は心理テストや能力テストを実施して、主観を排除するのも一案です。たとえば「エニアグラム」がそのひとつで、自分自身の特性・性格を客観的に知ることができます。

2.目指したい姿・将来の目標を明確にする

次に、目指したい姿・将来の目標を明確にしましょう。勝ち負けや良し悪しで考えず、「自分らしいキャリア」という軸で考えるのがポイントです。また、3年後・5年後・10年後と段階的に考えるのも望ましく、目指したい姿・将来の目標をより具体的にイメージできます。
このほか、結婚や出産などの生活上のさまざまなイベントもキャリアデザインに大きく関係するため、あわせて検討することが大切です。

3.キャリアプランを考える

続いて、キャリアデザインを達成するために、キャリアプラン(転職・独立を選択肢に含めた職業人生の設計)を考えます。具体的には、「何歳でどのような仕事を行うか(どのようなポジションに就くか)」「その仕事での目標や必要なスキルは何か」などを明確にします。
ここでのポイントは「企業が求める人材になる」という意識を持つことなので、自分ひとりで考えず上司やコンサルタントなどに相談するのも一案です。

4.今自分がすべきことを明確にする

最後に、これまでの手順を踏まえて「今自分がすべきことは何か」を考えましょう。ここでのポイントは、「比較的すぐに成果が出るもの」と「長期的に取り組んで成果を出すもの」を区別して考えることです。それぞれ、いつまでに成果を出すかを決めておくことで、より精度の高いキャリアデザインに仕上がります。

社員のキャリアデザインを支援するには?具体的な方法を伝授

では、社員によるキャリアデザインの設計・実現を企業がサポートするには、何をすればよいのでしょうか。以下で、具体的な方法をご紹介します。

まず挙げられるのは、キャリアデザインに精通した人事担当者によるカウンセリングです。
社員によるキャリアデザインの設計を支援できるほか、企業として社員の価値観や将来像を把握しやすくなります。また、社員にとっては第三者に自らの目標を共有することで、自分では気付かなかったことを知る足掛かりになり得ます。客観的に自分を分析できるため、より精度の高いキャリアデザインを設計できる可能性があるでしょう。

このほか、柔軟な人事制度を取り入れるのも一案です。具体的には、自己申告による異動制度や多様な働き方を実現するフレックス制度・リモートワークなどが挙げられます。こうした制度を導入すれば、社員が自らのキャリアデザインをより実現しやすくなるでしょう。

まとめ

メンバーシップ型雇用の崩壊や働き方の多様化により、これからはキャリアプラン・ライフプランを自ら構想・設計し実現しなければなりません。その上で積極的に取り入れたいのが、今回ご紹介したキャリアデザインです。「どのように働いていきたいか」「どのように生きていきたいか」を明確にすることで、自己実現を果たしやすくなります。

この点から、企業としては今一度キャリアデザインの重要性を理解し、社員一人ひとりにそれを伝えることが大切です。くわえて、今回ご紹介した支援方法を実践すれば、社員が自らのキャリアデザインを形成・実現しやすくなるでしょう。ぜひご参考にしてください。

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この記事の著者

sonarTimes 編集部
1000社以上にご導入された採用管理システム「sonar ATS」を展開。その知見をもとに、企業の採用・人事・経営にかかわるすべての人に最新の情報をお届けします。