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採用選考フローとは?そのメリットと作成のポイント

「より良い人材を効率的に採用したい」というのは、どんな企業にとっても共通の課題。そこで避けては通れないのが採用選考フローの設計です。

募集から採用までの流れをどのように設計し、運用していけば良いのでしょうか?

採用選考フローとは?

採用活動は、募集から書類選考、面接、内定、入社まで数多くのステップを踏んで行われますが、こうした一連の流れを採用選考フローと呼びます。

採用活動では、求める人物像やかけられるコストに合わせた最適な採用選考フローを設計することが重要です。

採用選考フローを作成するメリット

これまで社内の慣習に従って採用活動を実施してきたため、採用選考フローを作ったことがないという採用担当者も多いのではないでしょうか。まずは採用選考フローを作成するメリットを確認しておきましょう。

関係者全員が採用までの流れを正しく理解できる

採用選考フローを簡潔な図やテキストで整理することで、関係者の間で採用活動の方向性やスケジュールを共有でき、スムーズに採用活動を行えるようになります。

歩留まりの悪さの改善に役立てられる

最終選考に残った応募者が質・量ともに物足りないというときは、採用選考フローの各ステップで選考に残った人数の割合(歩留まり)を点検することで、どのステップに問題があるのかを可視化し、改善に役立てることができます。

内定辞退の改善に役立てられる

優秀な応募者ほど複数の内定が出ているものです。内定後のフォローを採用選考フローに組み込んで運用することで、内定辞退率を減らすことにもつながります。

採用選考フローの設計方法

では、採用選考フローを設計する場合、どこから手をつければ良いのでしょうか。ここでは、KPI(達成すべき指標)の設計とフローの設計という2つの重要な要素について解説します。

KPI の設計

1.逆算した設計

まずは達成したい質と量を定め、そこから採用活動の方針を決めることがKPIの基本です。採用人数のみならず、どんな人材にどんな活躍を期待するのかを入社3年後まで想定し、逆算してKPIを設計するようにしましょう。

2.指標の設計

次に、測定する指標を洗い出します。これは数値として計測する必要があるので、応募者の母数や各ステップでの歩留まりの割合、最終的な採用人数などが考えられます。それと同時に、これらのデータを収集してモニタリングできる環境を整えることも必要です。

3.具体的な KPI の設計

最後に、「応募者○○人、評価指標に合った人材を○○までに○○人選考に進める、内定○○人」といった具体的な内容を決めていきます。最終的なゴールから逆算し、中間ステップでどれくらいのKPIが必要かを設計することも忘れずに。

以上のようなプロセスでKPI を設計したら、続いてKPIを達成するためのフローを設計します。

フローの設計

1. 採用プロセスを決める

募集、書類選考、面接、内定といった採用までのプロセスを決めます。職種や応募者の属性ごとに、インターンは実施するか、面接は何度必要か、面談によるフォローをどのタイミングで行うかなど、それぞれ最適なフローを用意しましょう。

2. 採用スケジュールを決める

採用プロセスを実際のスケジュールに落とし込んでいきます。新卒採用であれば、インターンを実施しやすい夏休みや選考解禁日、他社の内定が出る時期などがスケジュールの基準となるでしょう。

3.募集のチャネルを決める

募集チャネルには求人媒体、スカウティングサービス、ダイレクトリクルーティングなどがあります。採用したい人材に届きやすい募集チャネルを選定し、スケジュールに組み込みます。

4.フローに沿って運用する

採用フローが完成したら、関係者間で共有して実際に運用していきましょう。選考が終了したらKPIの達成度を検証し、次回の選考に活かすことも大切です。

sonar ATS なら、どんな選考フローも簡単に・いくつでも作成可能

募集する業種や応募者の属性が違えば、選考フローも複数作成することが望ましいでしょう。しかし、複雑な採用選考フローを作成・管理するにはかなりの手間がかかるのも事実。そこで知っておきたいのが、採用選考フローを手軽に作成・管理することができる採用管理システム「sonar ATS」です。その機能をご紹介しましょう。

1.どんな選考フローでも、簡単かつ柔軟に作成可能

「sonar ATS」のフロー管理画面は、ステップを一覧から選び、ドラッグ&ドロップで組み合わせるだけ。応募経路別や職種別といった複雑な採用フローを簡単に作成できます。もし選考フローに変更が生じることがあっても、簡単な操作で容易に修正が可能です。

2.応募者の選考フローの進捗確認も簡単

「sonar ATS」なら、フロー図をワンクリックするだけで選考の進捗がわかります。各選考ステップの人数がリアルタイムで表示され、そのステップにいる応募者の情報をその場で参照することができます。例えば、インターンシップ参加者の選考への応募状況を確認し、 選考会への予約を促すメールを送信するといったアクションも簡単に行えるのです。

3.職種別、地域別などの採用状況も簡単に確認

フローに職種別・地域別などのカテゴリを設定することができるので、任意のカテゴリの進捗状況を簡単に確認できます。

4.媒体別計測もワンクリックで可能

求人媒体ごとの採用の進捗についてもワンクリックで確認できます。このように、選考フローと各応募者の状況を画面上で直観的に確認でき、社内共有や、担当変更の際の引継ぎも行いやすいことがメリットです。しかも、それらがデータとして毎年蓄積されていくので、KPIの達成率を振り返って次年度に活かすこともできます。

まとめ

優秀な人材確保がますます難しくなる中、採用選考フローは採用担当者が特に注力すべき課題といえるでしょう。「sonar ATS」は、採用活動を抜本的に改善する強力な助っ人になってくれるはずです。

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この記事の著者

sonarTimes 編集部
1000社以上にご導入された採用管理システム「sonar ATS」を展開。その知見をもとに、企業の採用・人事・経営にかかわるすべての人に最新の情報をお届けします。