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専門家コラム

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これが興味・関心のきっかけ!経験者に聞く、“クチコミしたくなる”インターンシップ

採用手法のひとつインターンシップ。まだ実施したことがない企業からすると「どのようにして作っていけば良いのか?」とお悩みではないでしょうか?今回は短期サマーインターンシップ(1~2日)に多数参加経験がある学生3名にインタビュー。どのような短期サマーインターンに参加したのか?そのインターンで何を学び、何が変化したのか?学生が求める短期サマーインターンにはどのような要素が必要だと思うのか?などについて詳しく伺いました。

自分の成長や一生の仲間など、就活以外にも影響を与えるような成果を得たい

【プロフィール】
・大学4年 賀光 真都佳(かこう まどか)さん
・短期・中期・長期を含めて合計40社のインターンシップに参加。  

【参加したインターンシップの中で特に印象に残ったプログラム】
・概要:オンラインによる4~5人のグループワーク
・期間:2日間
・内容:2日間かけ、企画立案~顧客プレゼンまでのロールプレイングを実施

Q 短期サマーインターンシップに参加しようと思った理由について教えてください。

就職活動を有利に進めるために、自分自身の経験値を上げたいと思いました。たとえば、大手の有名企業のインターンシップに参加すれば、自分の経験に箔がつき、他社の面接でもアピールすることができます。このほか、参加にあたって厳しい選考を設けているインターンシップでは、それを通過して参加できれば、実績として面接で語れることが増えますからね。

Q インターンシップはどのように選びましたか?

就活エージェントや知人の勧めなどを通じて情報収集しました。私の場合、企業の業務を体験するよりも、自己分析など、これから就活を進めるうえで役立つ知識やスキルを身につけられるプログラムに惹かれました。なによりせっかく参加できるチャンスなので、インターンならではの成長を得られるかどうかを重視していました。

また、学生に本気で価値提供しようと支援してくれる企業は、社員も大切にする企業なのではないかと期待が持てました。私は、就活の軸の一つが「人を大切にする企業」だったので、なおさらそう感じたと思います。

Q 特に印象に残っているインターンシップは?

あるデジタルマーケティングの企業が実施した2DAYSのインターンシップです。初対面の学生同士でチームをつくり、クライアントにGOサインをもらえる企画をつくるというロールプレイ型のプログラムでした。まずはお互いを知らないと本物のチームにはならないと考え、インターンで設けられた時間を過ぎてからも、自主的に深夜まで議論し合いました。そこで思わぬ化学反応や絆を生むことができ、それが自分にとって大きなプラスとなったのです。

また、感銘を受けたのは、サポートの社員の方が、その深夜までの話し合いに、ずっとオンラインをつなげていて、なにか問いかけるとすぐに返答してくれたことです。こんなに寄り添ってくれる会社は正直、ほかにないと、とても関心が高まりました。

Q これから短期インターンシップを実施しようと考えている企業は、どのような部分を意識すべきだと思いますか?学生が参加したくなる、または参加することにメリットを感じる短期インターンシップとはどのようなものでしょうか?

ただ情報を得られるだけではダメです。就活以外でも生きてくるような成果を得られるインターンシップがいいと思います。就活を通じて一生の仲間と出会えるような、自分の成長に影響を与えるような、そんなプログラムを提供しているインターンシップは、体験する価値があると思っています。

■将来の仲間、働く社員と直接話し、仕事に対する考えや思いを知りたい

【プロフィール】
・新卒1年目 橋本 裕太(はしもと ゆうた)さん
・大手・有名ベンチャーが主催する短期インターンシップに6社以上参加  

【参加したインターンシップの中で特に印象に残ったプログラム】
・概要:オンラインによる自己紹介、座談会、グループワーク
・期間:1日間
・内容:エース級社員とのオンライン交流や、企画立案のグループワーク

Q 短期サマーインターンシップに参加しようと思った理由について教えてください。

就活の一環でしたが、参加することで評価が高ければ内定に直結すると考えました。また、就活の軸として「働く人」を重視していたので、現場の社員の方とコミュニケーションをとることも目的でした。それに、人生においてこんなにさまざまな業界や業種の企業と直接関われる機会はそんなにないじゃないですか!就活とはいえ、結構楽しんで参加していました。

Q インターンシップはどのように選びましたか?

先ほども少しお話ししましたが、「働く人」を重視していたので、他の学生との交流やワークを体験できるインターンシップを中心に選びました。社員の方と話す場があるプログラムにも魅力を感じました。

Q 特に印象に残っているインターンシップは?

あるメガベンチャー企業が実施した1Dayインターンシップです。内容は、まさに交流とワークがメインでした。自己紹介カードを作成し、自分のことをアピールしたのですが、それによって全国からさまざまな学生が参加していることがよくわかり、普段は会えないような優秀な学生や個性的な学生から多くの刺激を受けました。

また、エース級の社員の方から、困難に立ち向かったリアルな話も聞けました。「働く人」を軸にしている自分にとっては、ビジネスの中身よりも、その人の熱い思いが伝わる話のほうが、志望度が上がるトリガーになりましたね。

インターンシップを通じて、自分の強みや課題に気づけたことも大きな収穫でした。東京大学などレベルの高い学生と対等に意見を交わせたため、自分の持っている知的好奇心の強さに自信を持つことができたんです。一方、オンラインでのミーティングは、発言のタイミングをつかむのが難しく、意見する前に話題が流れてしまうこともあり、今後必要なスキルだと感じました。

Q これから短期インターンシップを実施しようと考えている企業は、どのような部分を意識すべきだと思いますか?学生が参加したくなる、または参加することにメリットを感じる短期インターンシップとはどのようなものでしょうか?

私は内定後、後輩の就活を支援する活動も行っていたのですが、そこでも勧めたのは、参加者同士や社員の方々とコミュニケーションがとれるインターンシップです。会社概要や事業内容などの説明は、H Pや動画配信などを見れば十分だと思うんです。ともに働く人が、何を考え、どう感じているのか、より深く知るチャンスの一つとして生かせるのがいいインターンシップだと思っています。

また、インターンシップの情報は、学生に人気の大手企業をセグメントした媒体や、地元志向ならエリア限定イベントや、地域に特化した就活支援団体のイベントなどから収集したほうが効率的だと考える学生も少なくありません。プログラムの内容だけでなく、どの媒体でどんな学生に来てほしいのかといった情報の掲載先もしっかり選定することが大切かもしれません。

■知識ゼロからでも安心して参加でき、手厚いフォローがあると嬉しい

【プロフィール】
・大学4年 中村 茉優(なかむら まひろ)さん
・百貨店・大手銀行
・マスメディアなど多様な業界の短期インターンシップに合計10社以上参加  

【参加したインターンシップの中で特に印象に残ったプログラム】
・概要:オンラインによる会社説明、事業説明、グループワーク
・期間:3日間
・内容:1日目が説明で、2日目以降が自社リソースを活用した新規ビジネス立案のグループワーク

Q 短期サマーインターンシップに参加しようと思った理由を教えてください。

就職活動を始めるにあたって、業界や企業を知るには、まずはインターンシップからという漠然としたイメージがあったので、参加しました。コロナ禍ということもあり、私が調べた範囲では、インターンシップはすべてオンラインでの開催でした。

Q インターンシップはどのように選びましたか?

正直なところ、就活を始めた当初は業界知識などもなかったので、どこから手を付けていいかわかりませんでした。そのため、自分の興味のある業界や好きな商品を扱うという観点から始めることにしました。それが百貨店でした。よく行く神戸マルイの雰囲気が好きだったので、まずは大手百貨店のインターンシップに参加することにしました。あとは、学生に人気の大手企業なども、経験して損はないかなと考え、参加しました。

Q 特に印象に残っているインターンシップは?

最初に参加した百貨店が実施した3Daysのインターンシップです。興味のある業界だから、という軽い気持ちで内容もよく調べずに参加してしまったのですが、実はグループワークで新規ビジネスをゼロから立ち上げる、というかなりハードなプログラムでした。私は、新しいアイデアを出すことに苦手意識があったので、内容を事前に知っていたら、参加していなかったかもしれません。

しかし、みんなで話し合い、それぞれのアイデアをブラッシュアップしていく過程におもしろさを見出すことができました。自分がやりたかったのはこれだ!と気づく転機になりましたね。

また、インターンシップ後、フォローアップの限定イベントがありました。グループワークでは、それぞれが持ち寄った企画をまとめてひとつにしたのですが、フォローアップイベントでは一人ひとりの企画に対して、しっかりFBをもらえたんです。その手厚さに感動しました。

参加した学生も価値観の合う人ばかりで、すごく楽しかったです。実は視野を広げるため、学生に人気の金融系企業のインターンシップにも参加したのですが、ロジカルなタイプの学生が多く、私が情緒的なタイプだったのでちょっと噛み合わなくて…。もともと金融業界に興味はなかったのですが、参加したことで自分に合わないと確信が持ててよかったです。

Q これから短期インターンシップを実施しようと考えている企業は、どのような部分を意識すべきだと思いますか?学生が参加したくなる、または参加することにメリットを感じる短期インターンシップとはどのようなものでしょうか?

短期インターンシップでも、会社説明・ワーク・座談会がバランス良く組み込まれているプログラムがいいと思います。私のように業界や企業について、ほとんど知識がない人でも、参加すればある程度網羅してどんな企業か理解できるので、効率的だと思います。

また、参加者限定イベントなどがたくさんあると嬉しいですね。企業とのつながりが強まって志望度はさらに上がりましたし、くまなく参加することで自分の熱意もアピールできたと感じています。企業との接点は、なるべく多く持てるほうがいいと思っています。

■短期インターンシップには“メリットの明確化”と“本気度”が問われる

3名のインターンシップ経験者にお話を伺いました。短期サマーインターンに必要な要素を分解すると以下のように。

●学生たちが応募段階で重視・魅力的に感じたポイント
・選考のハードルが高い(実績として面接などで話せる可能性がある)
・就活に役立つスキルや人とのつながりが得られそうなプログラム
・自分の課題や弱み・強みに気付けて自己分析が深まる可能性がある
・本選考や内定に直結する ・業界・会社の説明だけでなく、参加者・社員とのコミュニケーションがとれる  

●満足度や充実度が高かった短期インターンシップのポイント
・社員の人柄や熱量を感じられること
・社員が自社に誇りを持ち、仕事を楽しんでいるのが伝わること
・エース級または上層部の人間が参加していること
・社員が本気で向き合ってくれること(時間外の相談やサポートなど)
・就活のみならず、自分自身の成長が促されたこと
・参加後もフォローアップや限定イベントがあり、会社や担当者から期待されていると感じられること  

●短期インターンシップの要素として意見が分かれたこと
・会社・業界の説明は動画にまとめるなどシンプルで良い
・ワークだけでなく、会社・業界の説明もバランス良く実施してほしい

このように見ていくと、短期インターンシップの魅せ方とプログラムの作成におけるヒントが見えてきます。今回のインタビューから、応募したくなる、または満足度や志望度の向上に影響を与える要素は以下だと考えられます。

●応募したくなるインターンの要素
・本選考や内定に直結するなど、就活におけるわかりやすいメリットがある
・社員・参加者などとの人脈形成に期待ができる
・強み・弱みなど、自己分析が深まったり、自身の方向性を発見できたりするプログラムである  

●満足度が高く志望度にも影響するインターンの要素
・応募段階で期待した要素が満たされていること
・短期間でも参加者・社員と深いコミュニケーションが取れるプログラムであること
・会社の本気度が学生に伝わること(社員の手厚いサポート・重要人物が参加している)
・インターン参加者限定イベントなど、継続して会社との接点が持てる機会があること

■まとめ

短期インターンシップには、就活中の学生が求めるメリット「選考に有利になる・人脈形成ができる・スキルや自己分析が得られる」のいずれかがあるプログラムを作成し、発信することが重要だといえます。

また、志望度に大きく影響しそうなのは、学生への向き合い方です。ただ参加するだけでなく、時間を割いて本気で学生に向き合うことが、会社への愛着や志望度に大きく影響します。そのため、短期インターンシップであっても、参加する社員には一定の覚悟やコミュニケーション力・会社への愛着が求められます。アシスタントやサポートとして参加する社員の人選は非常に重要だといえるでしょう。

また、そこまで時間を割くことができないという場合は、参加者限定のアフターイベントなどを開催するプログラムも効果的です。学生と継続して接点を持てる機会・イベントを創出することで、愛着を深めてもらったり、志望度を高めたりすることができそうです。

会社・業界の説明など、一方的な情報発信は、求める学生とそうでない学生に分かれるため、見極めが重要です。「どんなフェーズのどんな学生を対象とした短期インターンシップなのか?」によって、重要度が変わるため、応募する学生に合わせて「説明会・ワーク・座談会」のバランスを調整しましょう。

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sonarTimes 編集部
1000社以上にご導入された採用管理システム「sonar ATS」を展開。その知見をもとに、企業の採用・人事・経営にかかわるすべての人に最新の情報をお届けします。